数年前、人生に絶望して布団の中で動けなくなってた時期があった。何にも生み出さず、何か学ぶわけでもなく、誰の役にも立ってない。ほんと、無駄ともいえる私の人生の暗黒期。
でも最近、そのときの経験に助けられたと感じた。
どんな出来事でも、どんなに無駄と思えることでも、経験したことはいつかどこかで活きてくる。たぶんそう。
それを感じたときの、短い話。
浮気のフラッシュバックに襲われたときの話
夫の浮気が発覚後、自分なりに気持ちの整理をしながら過ごしてきたけど、相変わらず頭の中にはいつも「それ」がいて、時折頭の中をいっぱいにしてくる。
先日もつらくてつらくて、一日中布団にもぐって過ごした。朝も起きず、夫の出勤の見送りもせず、カーテンも閉め切り、真っ暗なお部屋の中で、ほんとに頭から布団をすっぽりかぶって動けなくなった。
お昼の三時半くらいまでそのまま。トイレも行かず、のどが渇いても水も飲まず。なんとなく、自分をいじめたい気持ちになってた。
いろんなことを考えてたら涙が出た。声を出して泣いたらすっきりした。
「いい加減起きよう…」
そう思ってトイレに行った。濃縮された真っ黄色いおしっこが少し出たのを見て、水分とってないもんな~と思った。
「何か食べよう…」
食欲はなかったし作る気にもなれないので、手軽に食べれるシリアルを食べた。食べると少し元気になって、今度は腹が立ってきた。
時間がもったいない。人生がもったいない。
そう思えてきた。そう思えると、自分の中にエネルギーが戻ってきた。
私は、数年前も同じことをしてた。ギャンブルで借金してることがわかって、信頼していた人に裏切られたと傷ついて、何日も何日も立ち直れなかった。動けなかった。
でも、何も変わらなかった。
それを今は「知ってる」。このまま落ち込んで引きこもってどっぷり不幸に浸ってても、何にも変わらないことを体感として知ってるのだ。
今回寝込んだのが一日だけだったのは、過去に同じ経験があったから。このまま引きこもっても何も変わらないことを知っているから動こうと思えたし、そこから立ち直った経験があったから「大丈夫!」と思えた。
大丈夫と思えたことが希望になって、希望があるから動けた。そういうことが絡み合って、一日で復活できた。一日で満足した。そのままズルズル引きこもらずに済んだ。
どんな出来事でも、「知ってる」ということは強みになる。そう思った。
今日の私に光を与えてくれたのは、過去の私が頑張ったおかげだよ。あなたの経験は無駄じゃないから。少しだけ強くなれたから。
だから、ありがとう。
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