夫の風俗が発覚して10ヶ月ほど経ったある日、ついに本人に不貞の事実を知っていることを告白しました。
ずっとずっと言いたかったこと、聞きたかったこと、気になることを全部聞きまくりました。もう事情聴取です。裁判です。きっと夫は嫌だったでしょう(苦笑)
でもそのおかげで、少しずつ少しずつ、心の重しを軽くすることができたような気がします。
そんなわが家の話し合いの記録です。
発覚してから本人に伝えるまでのことについてはこちらの記事をお読みください。
>>言う?言わない?夫が風俗で遊んだことを知ってると伝えたら、逆ギレされて深手を負った
話し合いは長期戦
「風俗行ったよね」と伝えた当日にすべての話し合いが終わったわけではありません。その日は聞きたいことの半分どころか、全くもってなんにも聞けてないも同然でした。
ただただ夫が逆ギレし、なぜか私が謝り、それを見た夫がしぶしぶ謝るという不思議な光景。とても本心で悪いと思っているようには見えず、その場をおさめるというか、世間的にみたら悪いことだから謝っているといった感じでした。
その日わかったのは「風俗を利用した」という事実だけ。証拠があるとはいえ、本人の口から聞きたかったのでよかったです。
でもそれ以上のことはなんとも歯切れの悪い回答。特に一番聞きたかった理由については「負けた気がするから言いたくない」て言われてしまいました。
そのまま話は「今後どうしていくか」の話題になり、その事実について掘り下げることはできずです。これでは話し合ったとは言えませんよね。
それから数日はいつも通り過ごしました。というより、喧嘩をしないように、相手の心を開くように過ごしました。
私の目的は本音で話をしてもらうこと。責めたいわけじゃない。謝ってもらいたい気持ちはありますが、それで解決できるわけではないですよね。
どうしてこうなったのか、その理由や経緯を知りたかったので、話しやすい関係になる必要がありました。
だから、本音で話しても大丈夫だと安心してもらうというか、身構えてもらっては困るわけです。相手も責められたくないでしょうから、明らかに怒ってますという雰囲気は出さないよう心掛けましたね。
そしておよそ10日の沈黙を経て、再度ラインでアタック。
風俗に行った理由をちゃんと聞けた気がしないから教えてほしい。
いつもは逃げる夫でしたが今回は違いました。めずらしくその日の夜にじっくりと話をすることになったのです。
ちなみに、話し合いは1回では済みません。聞きたいことの回答を得たら、数日後に新たな疑問点が出てくるのでさらに突っ込んで聞く。この繰り返しなので、数回同じような話はしています。期間にすると1ヶ月以上はこの話題を引きずってましたね。
あれから2ヶ月以上経ちますが、今でも「なんで?」「どういう意味?」という小さな疑問は湧き出ます。
夫はなぜ風俗に行ったのか?
夫が利用した理由は一言でこれといったものではなく、さまざまな感情・状況が入り混じって、結果としてそうなった、というイメージでした。
具体的な理由ではなく、そのイメージの部分をここで共有しますね。
そもそも性欲がある
まず、人間にはそもそも性欲があります。そしてそれは、一般的には男性の方が強いです。性的なものへの好奇心も男性の方が強いでしょう。きっと女性には想像しづらいものがあることを、まずは前提として理解しておく必要があります。
ちなみに、その性欲の対象は基本的にはパートナーに向けるものです。もっと言えば、他に興味があったとしても愛している・愛されている関係性でそれをおさえることができます。そもそも他に目がいかない人もいるでしょうね。
つまり、本能的な欲の部分と理性的に考えられる部分があるのだと私はイメージしました。
理性が働かなくなる瞬間
どんなときに風俗に行ってしまうのでしょうか?
先ほどの前提として性的なものへの好奇心はあります。普段は自分の理性やパートナーとの関係性で抑えることができてるので、その感情すら出ないかもしれません。
でも、パートナーと不仲になるなど愛情関係に亀裂が入ると、ストッパーになっていたものはだんだんと働きづらくなります。
そこに、同僚に誘われたり、お酒が入って理性的でいられなくなったり、性欲が高まったり、ストレスが溜まっていたり、自信を無くしていたり、さみしさを抱えて癒されたいと思っていたりすると、根っこに持ってた好奇心や欲がどんどん膨らみ、ある瞬間でストッパーが外れてしまうイメージです。
わが家の場合は夫婦仲が悪い状態でのできごとなのでこのような例えですが、夫婦仲がよくて起こった場合もありますよね。
予想ですが、それは必ずしも愛情がなくなったわけではなく、自制心やパートナーとの関係性では抑えきれないほどの衝動(ストレスや満たされたい気持ちなどの逃げ)があったという理由も考えられるかと。想像ですけど。
もちろん人によるので、罪悪感さえない根っからの風俗好きもいるかもしれないよね。でもこんな人は論外!私はさっさと別れたい!
興味の対象は女性ではなく行為
風俗は浮気だ、と考える女性がほとんどだと思います。私もそうです。知って、めちゃくちゃ嫉妬しました。悲しかったです。
ただ、興味があるのは女性ではなく行為の方ね。
例えば、奥さんに言えない性癖を満たしたかったとか、レスのため性欲を解消したかったとか。見た目の好みがあるとはいえ、結局誰でもいいわけだし、そこに感情はないっぽい。
完全に割り切ってサービスとして利用しているので、夫婦間のそれとは全く違うし、同じと思ってイメージしない方がいいでしょうね。
悪い言い方をすれば壁に穴が開いているのと一緒らしいですよ(夫談)。
じゃあ壁でしなよ!て思うし、嫉妬や腹立たしさが消えるわけじゃないけどね。
私にも原因の一端はある
さてさて。話し合ったことで私にも原因の一端があったと思うようになりました。というのも、当時の夫婦関係はけしてよくなかったのです。
私としては「再構築していこう」と思っていた時期だったので少しは前向きでしたが、そんなの夫に伝わっていないのでずっと仮面夫婦だと思っていたようですね。
しかも前向きとはいえ、特別に何か変わったわけではありません。愛情表現をするわけでもなく、結婚指輪も外したまま。相変わらず夫に対して否定的なことは言っていたと思います。
そういうものの積み重ねで、夫は愛されてないと感じていたでしょうし、自分が認められてないなどの私への不満を大きくしていたのだと思います。
そういう感情が「必要とされたい」「癒されたい」「自信を取り戻したい」という気持ちとなって、もともとあった好奇心にも結び付いて、ストレスも重なって、ドッカーンと爆発した感じ。
夫はこう言いました。
ずっと仮面夫婦だったじゃん。大切にされてないのに、我慢する意味が分からなかった。愛されてないんだから、罪悪感もなかったよ。
私はストッパーになれなかったんですね。
私がもっと夫を大切にしていたら罪悪感が生まれたでしょう。自信を失うこともなかったかもしれませんし、癒しを外に求めなかったかもしれません。
かもしれない、としか言いようはないですし、もしかしたら私に非がなくても行ってたかもしれません。それでも、状況を考えると原因の一端は私にもあるなと思ってます。
だからこそ前向きにもなれたし、これまでの関わりを後悔してるんだよねー
愛してないから行くのではない
風俗に行くということは私のことを愛していないんだ。そう思う人は多いと思います。
でも違うんですって。占いで相談したとき「あなたを大切に思うから浮気しないのではなく、あなたに大切に思われているから浮気しないのです」て言われたんです。
これがかなりの衝撃で、私が持っていた考え方がガラッと変わりました。
たしかに、自分を大切にしてくれない人のために我慢しようだなんて気持ちにはなりにくいかもしれません。
自分がいくら相手を愛していても全く大切にされない。そんな人のためにやりたいことを我慢する意味がわからない、という感じですかね。
夫の言葉にもその気持ちが垣間見れたので、占い師さんすごいなと思った次第です。
注意!私が悪いわけではない!
誤解してほしくないのは、全部私が悪かったんだ…とは思っていないということ。
悪いとこはあったよ、私も。だけど最終的に裏切ることに決めたのは夫です。自制心の働かなかった夫です。いくら事情があったとはいえ、私と向き合うことから逃げたのは夫です。
なにも風俗じゃなくても他の解決方法もあったはず。にもかかわらずそこを選んだのは、パートナーがいる以上、それが正解とは思えません。
辛かったらパートナーを傷つけることしてもいいのか?てなっちゃいますよね。私に自分の本音をぶつけるなり、離婚するなり、このままだと風俗行くよと言うなり、よくわかんないけどできることなんかあるでしょ。
だから「私が」悪かったではなく「私も」なんです。
行ってしまった夫の心情は理解はしますけど、自分が悪かったと責めすぎては辛くなっちゃう。でも、相手ばかり悪いと言ってても何も変わらないので自分のことも見直してみる。といった感じかな。
とはいえ浮気した側から「お前のせいだ」「お前も悪い」て言われるのは違うからね。自分の失敗を人のせいにするなと思うよ。
気になることは全部聞いて心の重しを軽くする
話し合いで気になることは全部聞きました。そんなことまで?それ聞いてどうするの?て内容も多々あります。
最近聞いたのは女の子の下着の色。まじでそれ聞いてどうするの?でしょ(笑)
下着屋さんを通りかかったときにふと気になっちゃってね。
私の場合、聞いて現実を受け止めたいんですよね。あー、ほんとに行ったんだー、ほんとに違う人と、、、てのを確認したいというか。
だって実際見たわけじゃないので、本当のところはわからないじゃん。そのモヤモヤ隠れて見えない状態がすごく気持ち悪くて、はっきりさせたくなるというか。これはもう性格なのかな?
小さい情報をたくさん集めて、自分でリアルにイメージして、しっかりショックを受けて、事実を受け止めてる感じ。
心に引っかかっているモヤモヤしたものは、取ろうとしてもつかめないわけ。モヤモヤふわふわしてるから。それをきちんと形あるものにしてしっかりと目で確認したうえでつかむ。で、排除。
あとは、夫が正直に話してくれるか試したい気持ちもあったりですね。
こういう細かなことまである程度聞きつくしたところで、少しづつ心の重しが軽くなった気はしてます。
夫が逃げずに向き合ってくれたということ、謝ってくれたということ、事実を知れたということ。この3つのおかげかな。
夫も何度も聞かれて嫌だったでしょう。あまり知られたくない部分ですしね。よく頑張ってくれたと思います。
あとがき
以上がわが家の話し合いの結果です。
話し合いをもとに夫から聞いた考えを私のイメージに変えて記録しましたが、全ての男性が同じように思っているわけではないと思います。もしかしたら夫も、自分の都合のいいように言ってるのかもしれませんし。
ひとつの参考として「そうなんだー」という感じでとらえてください。
私もきっと忘れちゃうので何度も読み返すでしょう。
コメント
はじめまして。風俗利用発覚からのブログ読ませていただきました。
私もこの前夫の風俗利用が発覚して、心が痛くって悲しんでいたところでした。出産後私とはしてくれないのに、他の女性と。妻は出産したら女として終わりなのかと悲しく頭の中でいっぱい考えちゃうばかり。そんな中ブログで1人の男性の意見を知ることができて良かったです。男性の意見を少し自分に言い聞かせることができそうです。ありがとうございました。
NNeさん、コメントありがとうございます。
旦那様の不貞発覚、、、お辛いですよね。「女として終わりなのか…」とかいろいろ考えてしまうのもよくわかります。
この記事は私が夫に聞いたことを忘れないように未来の自分に向けて書いた意味合いが強いのですが、同じような経験をした方のお役に少しでも立てたとしたら、私もほんの少し救われます。こちらこそ、お時間使ってコメントしていただきありがとうございました。
ひとしきり落ち込んだらきっと、グッと強くなれると思います。どうか、NNeさんの心が早く回復しますように・・・